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湯上/清水研究室紹介動画

研究室概要

 湯上/清水研究室は、東北大学大学院 工学研究科 機械機能創成専攻 エネルギー学講座に所属する新エネルギー変換工学分野を構成する研究室です。2023年10月現在、教職員6名、博士課程後期(博士)1名、博士課程前期(修士)7名、学部3,4年生7名、の計21名が所属しています。
 東北大学は日本全国、また海外からも多くの学生が入学しており、本分野も同様に、各地から集まった学生が、日夜、新エネルギー変換工学について学んでいます。
 現在、人類社会においては、文明の急速な拡大に伴うエネルギー消費(Energy)の急増、環境の破壊(Environment)が大きな問題になっています。しかし、我々は、そのような中でも、人類社会発展のために持続的に経済成長する社会(Economy)を確立しなければならず、この3つのEと呼ばれる命題を解決することは、非常に重要なこととなっています。
 我々が学んでいる新エネルギー変換工学は、太陽や地熱などの新エネルギーや、水素、バイオ燃料などの再生可能なクリーンエネルギーからエネルギーを有効に取り出すことや、既存のエネルギーシステムを、従来省みられてこなかった新しい観点から考え直すことで、エネルギー効率を高めることを目的とした工学であり、研究成果を通して最終的に持続可能な社会の確率に貢献することを目的としています。
対象となるエネルギー源やエネルギーシステムは無数にありますが、現在は熱エネルギーをエネルギー源として用いる

エネルギーシステムの効率化に関する研究と、水素エネルギーの有効利用井関連する研究として燃料電池の研究を行って

います。

研究活動

【学部】
 研究室に正式配属されるのは3年生からですが、3年生では卒業研究は基本的に行いません。前後期の研修Ⅱ、機械

知能実験Ⅰ、Ⅱ、研究室での勉強会などを通して研究に必要な知識や論文を読む力、実験結果や考察のまとめ方、考え方

などを習得します。後期からは修士の先輩の手伝い、実験の引継ぎなどを行いながら、徐々に、装置の使い方、実験の

方法などを学び、4年生で行う卒業研究の準備をします。
 4年生になると、卒業研究が始まります。たくさんの装置を使用するので、修士や博士の先輩とペアになり実験を行い

ますが、研究としては1人1人独立したテーマを持ちます。
 本分野では、ほとんどの学部生が大学院に進学しますが、大学院でも卒業研究を発展させた研究となる場合が多々

あります。
 3月には、卒業研究の締めくくりとして、日本機械学会東北支部の講演会で発表を行うこともあります。

【博士課程前期2年の課程(修士)】
 修士課程の学生は卒業研究よりも幅の広いテーマを持ち、研究を行います。本分野では、学生自身がテーマを設定する

ことはあまりありませんが、テーマに従い背景を調査、研究計画を策定、実施、そして結論を自分自身で導き修士論文を

書き上げます。加えて、修士2年間のうちに、複数回の国内学会発表や国際学会発表を経験し、可能ならば自分で研究結果をまとめた投稿論文を書くことを目指します。また、修士学生は研究室の中核として、装置の保守整備や、学部3年生・

4年生の指導なども行います。
 学部での卒業研究を本分野で行っていない場合は、そうである学生と比べると基礎的な知識、装置の使用経験などが

不足する場合もありますが、基本的に修士課程修了時には、たくさんの経験を通じて、同等の知識を持てるよう研究を

行います。

【研究に必要な知識】
 熱関係の研究テーマに必要な知識として、「電磁気学」、「伝熱学」などがあげられます。また、MEMS技術や分光器

を用いるため、それらの知識もあると研究を行う上では助けとなります。また、燃料電池関係に必要な知識としては、

「固体物理」や「科学熱力学」に関する知識に加え、「材料力学」「流体力学」のいわゆる4力の知識も必要となります。

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